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2007年12月26日
PickUp012 東海大会準優勝 IKAI FUTSAL
振り返れば、静岡県東部支部予選準決勝で、昨年東海大会準決勝に進出のMatoGrossoに破れると、3位決定戦にまわることとなったIKAI FUTSAL(以下イカイ)。先に県大会出場を決めたのは、このMatoGrossoと、昨年の東海大会で準優勝し全国まで駒を進めたPraiaGrande。そう考えると、東海大会へは2年連続で全て東部支部から送り出していることがわかる。
3位決定戦でFAMILLEを5-1と下し、『前年度優勝支部枠』での県大会出場を決めたイカイは、県予選でMatoGrossoに3-1で勝利し、支部予選での雪辱を果たすと、準決勝では全日本準優勝の実績を持ち、現在東海リーグでも2位と上位を走るIBFOX/EMERSON相手に0-3のビハインドからパワープレーで追いつくなど、見事な接戦を演じる。結果PKで勝利を奪うと、続く決勝戦ではPraiaGrandeを相手に同じく1-1のPK戦まで持ち込み、見事初出場初優勝を果たし、東海大会への切符を手に入れた。
リーグ戦では東部支部の2部と、下位リーグを主戦場にするイカイは、何と県大会で東海リーグ所属チーム相手、しかも1部リーグの上位チームを相手に見事なアップセットを演じた訳である。
一般的には、どうしてもサッカー王国静岡という事もあり、静岡のチームには『卓越した巧さ』がイメージされる。
昨年この大会で活躍し、今では東海にその名をとどろかせるPraiaGrandeは、まずその先入観からの脱却を図った。豊富な運動量とハイプレスを武器に、突出した技術力で相手を圧倒するという静岡のイメージから逃れ、自らのスタイルを構築する事に成功する。その殆どが沼津の選手ではないというイカイも、また違ったスタイルでこの大会に挑んだ。『堅守速攻』。
ほぼ自陣、センターサークルの手前ほどまで退き、綺麗な菱形でのゾーンを組むと、まずはディフェンスからゲームに入る。ボールを奪っても、基本はほぼフラットに近いクワトロ-ゼロをベースに、瞬間的な連動でしつこいまでに裏を狙う。一回戦のNASPA戦ではその傾向が顕著に表れたように、攻撃時の彼らが、足元にボールを収める時間は極端に短い。
一見すると相手にゲームを支配されているようにも見えるが、それですら、人数の少ない彼らにとっては体力配分などの点からも、敢えてポゼッションを高めなかった事を選んだ結果だと、主力の須崎は言う。
静岡県大会で、IBFOX/EMERSON、PraiaGrandeという強豪を、ことごとくロースコアでのPK戦で下してきた結果からみても、彼らの神髄はこの『堅守速攻』にこそある。
クワトロ-ゼロは彼らなりに改良され、ラン&ガンとも取れる戦術に姿を変えると、全国までの道程を見事に走りきった。結果的に様々なサインプレーを用いたセットプレーでの得点と、3試合で2点、しかも先制点と決勝点という非常に意味のあるゴールを、相手オウンゴールを誘発する事で得た事も、決して偶然ではないだろう。
人数的に厳しい台所事情から選んだと思われる、彼らの単発に近いクワトロ-ゼロは、恐らくフォーメーションという意味合いでなく、どちらかと言うと戦略に近いものであったろう事を感じ、少しだけ彼らの我慢が見えた気がする。
決して楽では無かっただろう、全てが初めてだった支部予選からの戦いを乗り越えたIKAI FUTSALが、初の全国大会への切符を手に入れた。
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