大洋薬品/BANFF_東海第1代表(以下大洋薬品) vs GINZA de FUTSAL BOTSWANA FC MEGURO_関東第3代表(以下BOTSWANA)
12:30~
先発は、
大洋薬品:1/定永,3/北原,7/上澤,9/森岡,14/ラファエル
BOTSWANA:7/田中, 8/太見, 11/関, 16/早川, 20/内山
遠く関西まで駆けつけたボツワナサポーター
ここまで予定通りの2連勝で最高のスタートを切った大洋薬品に対し、まさかの1敗1分で後がなくなったBOTSWANAは、開始直後から積極的にプレスを仕掛けて「勝ち」を取りに行く。大洋薬品はボールキープこそできるものの、バイタルエリアではほとんど自由にプレイをさせてもらえない。まさにガップリ四つで因縁深い者たちの腕比べが始まる。
最初に会場を沸かせたのは、「銀髪のミドル」。この試合の開始に合わせるように、Bコートを囲むスタンドをほとんど埋めた観客のなかには、初めて大洋薬品のプレーを目にした人も多いだろう。9/森岡のキッチリ枠を捉えた一撃にどよめきがこだまする。
前半8分、ここまで今大会不動のスターティング・ファイブから9/森岡と14/ラファエルに替わり、5/ボラと11/マルキーニョスを投入。
前半9分、5/ボラのドリブルがカットされた直後、7/上澤が巧みなボール奪取で瞬間的にピンチの芽を摘む。評価されるべき目立たない働きを静かにこなす。
前半12分、目まぐるしく入れ替わった自軍メンバーを見渡し困惑の表情で、オスカー監督に大声を張り上げ戦術の確認をする3/北原。インテリジェンス溢れる冷静沈着なプレーヤーが珍しく興奮している。
小学生の頃から日本一という夢を一緒に抱いてボールを蹴ってきた「昔の仲間たち(BOTSWANAメンバー)」との対戦。それが無情にも予選ラウンドで同組に入り早々に実現するとは、神様もずいぶんと趣味がわるい。
前半13分、5/ボラからのパスが11/マルキーニョスへ渡り左サイドからシュート、しかしBOTSWANAゴレイロ・20/内山がこれをキャッチ。
同分、3/北原に替え、4/難波田が入る。
互いに何もできず、しかし何もさせず、といったこう着状態がつづき、スコアレスのまま前半終了。
後半、大洋薬品はゴレイロが12/山田マルコスに、BOTSWANAも16/早川に替え14/深津を替えただけのほぼ同じ顔ぶれのスターター。
後半4分、11/マルキーニョスによる値千金のゴール。大洋薬品待望の先制点、1-0。
後半に入り、大洋薬品がボールポゼッションを上げていく。自陣からパスを流れるように繋いでいく。長短・縦横と織り交ぜたパス交換は20数回にも及ぶ。バシっバシっというインパクトの際に発する音が響く中、固唾を呑んで見つめるスタンド。センターラインを越えたあたりからそのスピードが上がり始める。ギアを入れ換えるようにスピードが上昇し、トップギアに入った瞬間、一気にフィニッシュへ。3/北原、11/マルキーニョス、7/上澤とゴール前で右から逆三角形を描くように繋がったが、惜しくも枠を捉えられず。ため息に溢れる場内。
しかし、この劣勢をBOTSWANA・8/太見の突破が覆す。後半8分、本人曰く「ぽっかり道が開けた」という中央をドリブルで抜け思い切り振り抜く。「相手に当ったおかげでゴレイロとずれたラッキーなシュート」はその思いをのせてネットを揺らす、同点。1-1。
後半9分、大洋薬品は今大会終盤での活躍が目立つ15/野島を投入。
その入ったばかりの15/野島が11/マルキーニョスのシュートにしぶとく詰めて、再び大洋薬品がリードを奪う、2-1。
後半29分、BOTSWANAの6ファール。第2PKから9/森岡がキッチリ決めて、3-1。
残り1秒という所で、BOTSWANA14/深津が意地の一発を決めたが、反撃もここまで。大洋薬品が堂々の3連勝で予選リーグ1位抜けを決めた。
関東リーグの強豪との久々の公式戦にその実力がある意味試される一戦となった。客席もこの日一番の入りとなったが、そこできっちりと答えを出した。注目の3/北原も気合いを前面に出したプレーでチームに貢献。前半終盤を除き、ほぼフル出場の活躍であった。
いよいよここからは一発勝負のトーナメント。プロチームゆえの"勝利"という十字架の重みが更に増してくるが、大一番を順当にこなした今の状態をみればこのまま頂点まで突っ走りそうな気配濃厚である。
攻守に活躍した大洋薬品/BANFF 10/豊島選手
関東の強豪を下し、全勝での予選突破に喜ぶ大洋薬品/BANFF
「道が開けるようにコースが空いた」得点シーンを振り返るボツワナ8/太見選手
Text by Takeshi Yoshikawa / Photo by Kaori Suzuki