大洋薬品/BANFF_東海第1代表(以下大洋薬品) vs DEAR BOYS_東北第1代表
1/28(日) 10:00~
大会も3日目となり、ここからは予選リーグを勝ち抜いた8チームによるトーナメント戦。試合時間も今までの15分ハーフから20分ハーフへ、コートも一面のみとなったことで前日までより縦が4m長い正規サイズの20m x 40mとなった。こうした変更は、大洋薬品にとって概ねいい事だと他の取材陣とも語っていたが、試合展開にどこまで影響するか期待を込めて開始を待った。
先発は、
大洋薬品:1/定永,3/北原,7/上澤,9/森岡,14/ラファエル
DEAR BOYS:1/東元,3/鈴木,10/柳舘,14/崎山,15/高橋
開始1分、挨拶がわりの9/森岡のシュートは左に外れる。
7/上澤、14/ラファエルを中心に丁寧にパスをつなぎ、相手の出方をうかがう大洋薬品。対するDEAR BOYSは、しっかりと引いて守りを固める戦術。多くの対戦で見られた光景が、全国の準々決勝でも繰り返される。当然、ボールポゼッションは大洋薬品が圧倒する。
前半3分、3/北原があっさり先制、1-0。
東海予選で見られた序盤のつまずきは、今大会は皆無である。予選リーグから早い時間帯に先制点を奪い、相手にペースを渡さない。大会前にいい準備ができた事を伺わせる。
時折カウンターからDEAR BOYSも攻撃を試みるが、ゴレイロ1/定永のファインセーブに
ことごとくチャンスをつぶされる。
前半も半ばを過ぎた頃から活発にメンバーチェンジを始める。
11/マルキーニョス IN、14/ラファエル OUT。10/豊島 IN、14/北原 OUT。
5/ボラ IN、9/森岡 OUT。
前半11分、入ったばかりの11/マルキーニョスがゴール前でシュートを連発、しかしDEAR BOYSゴレイロに阻まれる。
前半15分、のんびりした展開に大洋薬品のプレーが散漫になって凡ミスを犯す。
それにはベンチから「集中!」と叱責の声が飛ぶ。
同分、喝を入れられたメンバーはそれに呼応するように追加点を奪う。
5/ボラから中央を縦に切り裂くスルーパスが11/マルキーニョスへ通り
そのままシュート、2-0。
前半17分、DEAR BOYS14/崎山が右サイドでドリブルからフィニッシュまで持って行くも、1/定永が余裕をもってセーブ。味方が集中を切らすなか、声を出し続け、常に訪れる瞬間に準備を欠かさない頼もしい守護神は、終始切れのある動きを見せる。
開始直後よりも少しづつDEAR BOYSの攻撃の場面がみられだしたが、決定的なところまでは行かせない安定した試合運びで前半終了。
後半も1/定永が続けて出場。
DEAR BOYSは後方からロングボールを入れたりと何とか局面の打開を図ろうとするなど、後半に入って積極性を取り戻す。そうした流れから度々チャンスが訪れる。
後半4分、DEAR BOYSのキックインから14/崎山のシュートがポストを叩く。
後半10分、DEAR BOYSに訪れたこの試合最大のチャンス、ペナルティエリア手前でのFK。サインプレーで巧みに相手をかわしてからシュート、しかし枠をとらえられず。
後半12分、右サイドから戻したパスを中央で受けた10/豊島が放ったミドルは、しなやかな弾道を描き、DEAR BOYSゴレイロの頭上に突き刺さる、3-0。
今大会、ゲーム中盤や後半で最も流れを変える働きを魅せた10/豊島
そこから立て続けに、11/マルキーニョス、9/森岡の連続ゴールで5-0となり試合の態勢が決まった。
そして試合終了。この試合からの変更点はやはり有効に働いたのだろうが、正直さして気にならなかったというほどの完勝で東北の雄を退けた。
後半に入り2点のリードもあって無理にゴールへは向かわず、時間をかけボールをまわした事は、観る者には若干の不満も残っただろうが、やはりトーナメント初戦の戦い方はこうなっても仕方ない。勝つ為には慎重の上に慎重を期す。それは問題ないのだが、そうした静かな展開のためか前半から集中力を切らしたプレイが度々みられた事はいただけない。後半10分の11/マルキーニョスの警告を受けたファウルも幸い失点にはつながらなかったが憂慮すべきものだ。
安定したパフォーマンスをみせたゴレイロの定永も、
「相手が引いた状態でカウンターを注意するという目標はクリアできたと思う、だけど集中を切らしたりと細かいミスがあったのでそうした部分は確認し合って準決勝に臨みたい。」と語り、一定の成果をあげた手応えに自信を深めつつ、次戦への課題を指摘していた。
今日の試合を振り返る1/定永とオスカー監督
フィジカルの高さを遺憾なく発揮した11/森岡
オスカー監督が今大会、後半の切り札として多用した15/野嶋は再三に渡って相手に恐怖を与えるスピードを魅せた
ここまでの圧倒的な強さとプロチームへの対抗心からストップ・ザ・大洋薬品というアンチな風潮もながれ始めている。また準決勝は関東勢との対戦であり、完全なアウェー状態も予想される。ここからの2戦は、否応無しにタフな戦いが待ち受けている。だからこそ、そんな中で勝ち取る歓喜の大きさをモチベーションにして決戦に挑んで欲しい。
とにかく、あと2つ。
Text by Takeshi Yoshikawa / Photo by Kaori Suzuki