Praia Grande_東海第2代表(以下プライア) vs 府中アスレティックフットボールクラブ_関東第2代表(以下府中AFC)
1/28(日)14:00〜
プレデターとの激戦から一夜明けたプライアの面々はその余韻に浸っている様子など微塵もなく、この後に控える対戦に完全に気持ちを切り替えていた。その姿は、東海予選での印象から比べ随分と逞しく映った。故に、さらに上へ昇っていく彼らを大いに期待してプレス席に腰をおろし、難敵との対戦を見守った。
先発は、
プライア:2/増田,8/中沢,9/渡邉,12/藤原,15/五味
府中AFC:5/完山,6/鈴木,12/小山(剛),13/石渡,19/前田
開始早々、プライア9/渡邉が景気づけとばかりにシュートを放つ。
この日も予選から通してきたスターティングメンバーは変わらず。そして開始直後から積極的にハイプレスを仕掛ける。いつもと全く変わらぬプライアの試合序盤の模様。
対する府中AFCは、初の全国ながら貫禄漂う強豪の佇まいで、迎え撃つといった様子。
前半3分、府中AFCの12/小山(剛)がポストに入りボールを受けると、すぐさまターン、
そしてシュート。外れはしたが、しなやかにこなす一連の動きから本物の香りを醸し出す。
前半5分、プライア陣内で府中AFC・18/フランキーがカットし、そのまま持ち込む。十分に相手を引きつけ、駆け上がった7/中沢へはたく。そのボールを受けた7/中沢は体を左に流しながら、右足で右前方へ蹴りだす。W杯でのデルピエロのゴールをリプレイしたそのシュートが、府中AFCの先取点を生む。0-1。
早々と先制されてしまったプライアだったが、慌てることなく自らのプレ−スタイルを貫く。4/勝又の惜しいシュートなどもあり、徐々にペースを取り戻す。
そして前半12分、左サイドライン際でパスを要求した15/五味は、むかえ入れたボールをダイレクトでゴール前へ流し込む。この意表をついたパスはさすがの府中AFCの面々も足を止めて見送るしかなかった。
そして10/奥山がファーであわせる。3本のダイレクトタッチがつながったファインゴール、1-1。
しかしながら、早々と先制された嫌な空気のなかで味方をも欺くプレーをシレっとこなす15/五味。まさにクラッチ・プレーヤーといった存在である。
前半14分、府中AFCがタイムアウト。
その1分後、府中AFC・5/完山はピヴォが右サイドに流したボールに飛び込みシュート、クロスバーの下側を叩いたがノーゴール。肝を冷やすプライア。
ピンチを凌いだかにみえた前半17分、またしても5/完山が今度は左サイドを持ち上がり、ほとんど角度の無いところから強烈な一撃を放つ。プライア・ゴレイロ藤原が必死のセーブをしたが、脇の下からこぼれてしまいゴール。強引にねじ込んだ一発で府中AFCが再びリード、1-2。
前半残り1分でプライアのファールが5つ目を数える。ほどなくして、前半終了。
ここまで変わらずハイプレスを続けたが、詰めが若干遅れるときがあり、それでも無理に突っ込むためファールとなる場面が何度か見られた。また13/吉村の足がもつれるといったシーンもあり、蓄積された疲労により全体的にパフォーマンスを落としているように見えた。何よりファール数が多いのが気にかかる。
後半開始の笛。
府中AFCがプライアのハイプレスに対応し始める。
ロングボールを意識的に使ってボールを散らしたり、横にスライドする様にドリブルをして、スクリーンプレーでマークを振り切ったりと、ハイプレス対策を効果的に実行する。
無駄走りが増える事でプライアは次第に体力と共に冷静さも失っていく。
後半4分には、明らかな深追いから連続してファールを犯したプライア3/草場にイエローカード。
そして後半5分、府中AFCの12/小山(剛)にドリブルで2人・3人とかわされプレスが崩れた所で、5/完山のミドルを打たれプライア痛恨の失点。1-3。
ここまで劣勢ながらも何とか食らいついてきたプライアだっただけに、この1点は重くのしかかった。ここからはなす術無く、さらに後半12分からは堰を切ったように失点を重ね、最後は1-6まで点差が広がった。
そして、プライア・グランジの全国選手権は終わった。
最後の結果は力負けといった内容になってしまった。
しかし、後半途中に試合が決してからも彼らのプレーは何も変わらなかった。
何度かわされようと疲労困憊の体にムチを打ってプレスをかけにいった。
何点差になろうとパワープレイを使って1点を取りにいった。
誰かに不満をぶつけるような事など一切なく、
試合を投げ出したプレイも勿論ひとつもなかった。
最後の一秒まで勝利を放棄せず、懸命に走った。
Praia Grande:第12回全日本フットサル選手権大会 ベスト8に散る.。
PUMA CUP 2007 準々決勝第3試合 舞洲アリーナ
PraiaGrande● 1-6 ○府中アスレティックフットボールクラブ
Text by Takeshi Yoshikawa / Photo by Kaori Suzuki