来る3/3から3/4まで茨城県で行われる、日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーが先頃発表された
東海リーグからも、4名の優秀な選手がが選出された。いずれも腕に(足に)覚えのある猛者ばかりである。
まずは、全日本選手権チャンピオンチームの若き主将として攻守にわたりチームを牽引する大洋薬品/BANFF 北原亘
稀代のサイドアタッカーだが、大洋薬品に移籍後は、バランスを重視した黒子的プレーをそつなくこなすなど、プレーの幅も拡がりを見せる。
同チームからは他に、怪我による欠場から一時はその「らしさ」が影を潜めたが、ここに来て完全にその輝きを取り戻した、天才肌のテクニシャン。後方からゲームの流れを自在に操る展開力を持ち、美しい弧を描くミドルなど、思わず目を奪われてしまう存在感を発する、プレーメーカー 豊島明や
闘志を前面に出したプレースタイルと、1試合を通じて決して途切れることのないコーチングでチームを叱咤し、スーパーセーブで赤い砦を守る、熱き守護神 定永久男。
大洋薬品/BANFFからは3名の選手が選出された。
このそうそうたる面子に、この度、名を連ねたもう一人の代表候補が、現在リーグ2位につけ全国王者と最終節で相まみえる「Praia Grande」のGK
藤原潤その人である。
今回は、先の全日本選手権で大洋薬品とならんで、東海代表として出場し
さらにその大洋薬品と、リーグ最終戦で優勝を争う事となったプライアグランジの正GK 藤原潤選手に、色々と質問をぶつけてみた
以下に、その本人インタビューを掲載する
□□ インタビュー 2/11 岐阜メモリアルセンター 東海リーグ10節会場にて
代表の一報を知ったのは、一緒にプレイをする9/渡邉からのメールだと言う「代表に選ばれたから、協会に電話してくれ」と連絡があり、そこで招集の知らせを聞いたようだ
ー感想は?
「正直、驚いたです。全日本でのパフォーマンスもそれ程良くなかったし・・
個人的には、準々決勝でのミスがあったし、まさか!?って感じでした
(※1対1の同点の場面で、府中5/完山選手のシュートをこぼし、決勝ゴールを許したプレーに対して)
普通にやってれば止められるはずのシュートだったんですけど、本来なら股を閉じて行かなければ行けないところを、あの時は直ぐに投げたくて手だけで行っちゃって・・
せっかく良い流れになっていたのに、大事なところでミスをしちゃって。チームにホント申し訳ないです」
ーGKはミスがすぐに失点に繋がる割には、活躍してもさほど評価して貰えないポジションとは?
「そういった事はあまり気にしてないですね。チームが勝てればそれでいいですから。」
自分のプレイを謙虚なまでに振り返る藤原がGKと言うポジションを選択したのは、小学校までさかのぼる
6年生の時、サッカーチームで練習中にコーチから「GKをやらないか?」と言われたのがきっかけだと言う
自分から進んで選んだポジションではなかった事実を知り、少々驚いた
プライアのメンバーが口々に、「あいつは実は足技がメチャメチャ巧いんですよ。キーパー練習よりも、僕らと普通にフィールドの練習をこなしますからね。」
と言い、本人も自ら、「フィールドプレーも好きだったから(足でプレイする機会が多い)フットサルにも興味を持っていった」
と言うように、実は藤原は足技の評価がめっぽう高い
実際に「フットサル」を始めたきっかけは、プライアの元GKでもある「山本さん」に誘われたからだそうだ
藤原は「今でも彼がナンバーワンのGKだと尊敬してます」と言う
「気持ちのアツい人でした。いつも「お前はいつか代表へ行けよ!!」と良く言われました。」とも
今、代表に招聘された事実を考えると、「山本さん」の目は実に確かだったようだ
実は藤原は2年前、静岡選抜で全国2位の結果を残した時にも一度代表候補として招集されている。
余談ではあるが、この時、埼玉県リーグで活動していた現大洋薬品/BANFFの上澤も大抜擢での招集を受けていた
「あの時は22才という若さを見込まれて呼ばれたと思う。でも、緊張しっぱなしで、結局何も出来なかった。」
と藤原は当時を振り返る。
そしてこう続けた
「けど今回は、これを逃したらもう先は無いという覚悟で挑みます。チームのためにも頑張らなきゃいけない。だって、チームの好成績のおかげで選ばれたんだと思うから。
個人的にだけではなく、周囲で協力してくれた人達に応えるためにも、今回は頑張らなきゃ。」
代表に関しての感想を聞くと
「前回に比べれば、気持ち的にも余裕はあります。ただ代表の印象というのはほとんど無いですね、どんなディフェンスをしているかも分からないし・・
選手の中にはもちろん知っている人も多いですけど。
まあ、普段通りのプレーを心がければいいかな。と
チームが変われば、やり方も変わるのは当然だけど、2日間という時間があるわけだから、そこでしっかりとチームの決まり事とかを理解できると思っています
それに、そこで得たものはチームにも持ち帰れますしね」
と、抜け目のない、したたかな一面も見せた
最後に、2/25の東海リーグ最終節、つまり大洋薬品/BANFFとの優勝をかけた一戦について聞いてみた
「僕らはチャレンジャーだから、失うものがない分、思いっきり出来る。シーズン前に日程が出て、最終戦がバンフと分かってから、こうなることはイメージしてきました。
開幕でつまずきましたが(開幕戦のEMERSON FC戦を4-5で落とす。奇遇にも大洋薬品も現時点での1敗はEMERSON戦のもの)、それがディフェンスを見つめ直す絶好の機会となりました。
ちょうどハイプレスに取り組みだした頃だったし、結果として良い方向に向かって来られましたから。
(大洋薬品との)東海予選での対戦をふまえて言うと、前から(プレスに)行くことで接戦になったと思う。
個人の能力ではかなわないかも知れないけど、そこはチーム戦術で打開したいですね。相手の個人の良さを、組織で潰せるような展開にしたいです。
チームとしても、あの頃より一皮もふた皮もむけた実感はあるから、善戦する事は見越してます。
皆さんにはサプライズかも知れないけど、勝つことしか見ていないです。
ただ、もちろん結果を出しに行くんだけど、それ以上に、とにかく良い試合がしたいです。
東海リーグを最後に盛り上げるためにもね
体調も万全です。怪我もないしベストコンディションでのぞめるから。当日にピークが来るように調整しますよ」
勝つことだけでなく、ここまで来ても「所属リーグを盛り上げたい」という気持ちが、聞いていて嬉しかった
そして物静かな彼が、珍しく気持ちを全面に出したコメントを最後にくれた
「バンフ戦は怪我しても良いぐらいの気持ちで行きますよ。
とにかく最後ですから、先の事なんて考えないで行きたい。何より地元で出来るしね」
そう、最終節は静岡 エコパアリーナで行われる
藤原、そしてプライアが待ちかまえる静岡に、大洋薬品/BANFFが2冠を目指して乗り込む
最終決戦 エコパアリーナ13:00
決戦の火蓋が切って落とされる・・
2007.2.22 Interviewer・Takeshi Yoshikawa/Photo・Kaori Suzuki
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