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2007年8月31日

070830 オーシャンズ、A.S.Dローマと引き分ける

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この日1stセットの大役を担った、完山、比嘉、ボラ、マルキーニョスのセットが一旦ピッチから退き、ベンチで見せたワンシーン。
これが後に、このゲームの勝敗を大きく左右する事となった。
ローマは一日にしてならず
実はこういうコミュニケーションの積み重ねこそが、このチームの強さなのかも知れないと思う。

8/30、パークアリーナ小牧にて行われた名古屋オーシャンズvs A.S.Dローマの一戦
セリエAの強豪を迎え、おおかたの予想を裏切り、オスカーはスターターに
GKに山田マルコス、FPに完山、リカルド比嘉、ボラ、マルキーニョスという、いわゆるブラジル人セットを送り込んだ。
3 2
開始5分、個人技で中央を突破したボラに会場が沸く。そのまま右前方のマルキーニョスに叩き、リターンパスをシュートするが、このシュートはキーパーの正面を突く。
30秒後、完山が右サイドを駆け上がり、クロスに放ったシュートは惜しくも枠を捉えられない。
対してローマは、7番がゴール中央からスクリーン越しに技ありのシュートを試みるが、これも枠を外す。
6分を過ぎると、ファール0のオーシャンズに対して、ローマは早くもファール4つと、ベンチを含めてジャッジに苛立ちを隠せない様子。ただ、この後は残り1分20秒近くまで5つ目のファールを犯さないようプレイを調整して来たのはさすがに映った。
ローマはサイド前方にポイントを作り、攻撃を組み立てていく。
そのポイントに11番チポッラが単純なポストを当て、ポストシュートでマルコスを襲うが、マルコスもパンチングで防ぐ。
この辺りからオーシャンズは2ndセットに以降し始める。
ここで、昨年からおなじみの北原、上澤、ラファエル、森岡のセットに切り替える。
この日オスカーは、徹底して3セットを切り替えながらゲームを組み立てた。過去の安定感からしても、一番信頼しているように見えるこのセットを2ndとして使用したのは、恐らく後半に出場回数が増える可能性も考え、敢えて前半は途中で一回という投入方法を取ったのではないかと感じた。
とにもかくにも、このセット、ローマを相手にしても想像以上の安定感を見せた。
相変わらずワントラップ、パス、ムーブを繰り返し、お互いのタイミングも冴えを見せる。
3セットの中でも、特に縦へ抜けるワンツーのタイミングなどは頭ひとつ飛び抜けている印象を受けた。
森岡投入までの数十秒の間、マルキーニョスがピッチに残る事となったが、このマルキーニョスが左サイドから絶妙のシュートクロスを送る。右サイドポスト前に北原が走り込むが、ローマ5番がその寸前にスライでクリアし、ぎりぎりコーナーへ逃れる。
このプレーでマルキーニョスに代わり森岡投入。
ピッチには2ndセットが、ベンチには1stセットが、ベンチ裏では3rdセットが揃って試合を見つめる。
10分を過ぎた頃、まず沼田がオスカーに呼ばれる。北原に代わり沼田IN。
すかさず小山、山蔦が交代の準備に入る。遅れて丸山が準備するが投入は小山、丸山の順に入る。
2分程の間に、3人が交代し、あとは山蔦を残すのみとなった所でチャンスが訪れる。
右前方で後方からのロビングを胸でトラップした小山が、そのまま左足でシュート。
12分、オーシャンズは小山剛史が待望の先制ゴール
6
5
ここでラファエル投入。
7 しかし僅か15秒後、ローマは左コーナーを中央で合わせた10番ヴィニシウス・オオモリ・ドゥアルテが同点ゴール。
さらに30秒後、同じくコーナーを今度は10番が蹴り、中へ飛び込んだ7番が合わせて逆転ゴールと、一瞬で形勢が逆転する。
ローマはこの後、このコーナーを前フリに、今度は大きく後ろへ戻し、10番がシュート。
更に、次のコーナーでは中央の9番を後ろから、ニアからファーに回り込んだ11番に合わせシュート、と1つのコーナーをきっかけに、いくつものパターンを繰り出してオーシャンズのマークを混乱に陥れる。
この時間帯、オーシャンズはポゼッション争いで大きく後退を余儀なくされ、残り5分になると再度1stの4人を投入する。
ここで、冒頭のベンチのコミュニケーションが大きく実を結ぶ。
交代して僅か数十秒後、まずはマルコスのスローを中央で受けた比嘉が中央をドリブルで駆け上がり、そのままゴールに突き刺す。
8 9
10
11
2-2とゲームを振り出しに戻し、食らいつくと、ここでタイムアウト
更に1分後、右タッチライン際、前方を縦に流れたマルキーニョスにボラが右サイドから真っ直ぐフィードすると、パスを受けたマルキーニョスは中へカットインを見せる。
ゴール中央で、マルキーニョスはシュートモーションでGKとDFを手玉に取り、左サイドに走り込んだ完山にラストパス。完山が落ち着いて決め、前半再度勝ち越しに成功する。
12 13
14
15
16

後半、オーシャンズは北原、上澤、ラファエル、森岡のこの日の2ndセットでスタート
開始4分、この日のベストゴールと思われるローマのカウンターが決まる。
中央をドリブルで駆け上がる9番スカンドラーラ(セリエA得点ランク3位)だが、上澤が突破は許さず半身食らいついている。その右側をラファエルと併走しながら駆け上がったローマ8番が、オーシャンズ陣内に入ると、中央に進路変更。上澤の死角から上澤の真横に走り込むと、それをスクリーンに使い、スカンドラーラがアウトにスライドで抜きさる。
ハイスピードのスクリーンプレーが決まり、そのままフリーでシュートを決めてまたもやローマが追いつく。
これで、スコアは3-3
見落としがちなプレーだが、このスクリーンこそが世界レベルなのかも知れない。
いとも簡単にやってのけた為、見落とした方も多いと思うが、かなりハイレベルのプレーだったと思う。
17 18

5分30秒、オーシャンズは1stセットに変更。
右ライン際を完山が縦にフィードし、比嘉が中央に浮き球でクロスを入れるがボラのシュートは枠を縦に外す。
7分、この時間帯、若干ムキになっているように見えたマルキーニョスがドリブルをカットされ、カウンターを受けるが、追いついた完山がファールで止め、とりあえず事なきを得る。
このFKをキャプテン11番のチポッラがクロスに合わせる。無情にもマルコスを横切ったクロスは、ドンピシャでセカンドポスト前の9番スカンドラーラに合うが、何とスカンドラーラがミスキック。ローマ決定的チャンスを逃す。
8分30秒、ファールはオーシャンズ3つにローマ4つ。
8分、オーシャンズ、ローマ共にファール4つ。
ここで、CKを得たローマは、7番がファーに引っ張るように飛び出し、その空いたスペースに5番が飛び込んでくる。素早いボールをピッタリに合わせ、ローマがまたもやリードを奪う。
9分を過ぎた頃、ローマは鈴木隆二を投入。
その鈴木が右サイドで縦に入れたくさびに、マルキーニョスが後ろからスライディングでチャージをしてしまい、遂にオーシャンズ5ファール。マルキーニョスはイエローカード。
10分、オーシャンズは3rdセットを投入するが、小山、山蔦、沼田に加え、なぜかラファエル
このラファエルが鈴木のファールを受け、遂にローマ、オーシャンズ共に5ファールとなる。
ここでラファエルに替え、丸山投入。

会場にこの日の入場者数1,035人というアナウンスが入る。
この試合、ライン際前方で抜群のキープ力を見せたローマ10番のポストを遂に山蔦がチェックに成功すると、そのボールが渡った沼田に10番ドゥアルテがファール。
急遽沼田に替えて投入したキッカーのラファエルは、残念ながらこの第2PKを外してしまう。
すかさずラファエルを再度沼田に戻す。
オスカーはこの時間から2ndセットをベンチに待機させるが、相手のポゼッションが上がり、なかなか交代のタイミングが見あたらない。たまらずオスカーもピッチに対し、前から寄せろと指示を出す。
残り3分40秒、遂に2ndセットを投入すると、それから30秒後
右サイドを駆け上がった上澤がクロスにシュートを放つ。小山もこのシュートに対しファーへスライで詰めるが、上澤の放ったシュートはそのままゴールをこじ開ける。
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20
振り出しに戻ったゲームはそのまま試合終了。
最後、右サイドでパスを受けた北原は、寄せてくる相手を確認しながらトラップを若干浮かす。
見る限り、冷静にファールを誘ったかのように見えた。最後の最後まで第2PKを狙うあたりは、さすが3冠チームのキャプテンを任されただけある。たった一瞬のプレイだが、少し背筋に走るものがあった。
この日、開始から何度も揺れたシーソーゲームは、遂に決着がつかなかった。
ローマのフィジカル、個々の強さ、巧さに圧倒され、またそのセットプレイの正確さに驚くこととなった。
ローマはその得点の全てを、セットプレイで奪い(カウンターでの1点があるが、スクリーンの使い方など、動きながらのセットプレイと言って良いほどの絶妙さだった)、オーシャンズがその殆どの得点をカウンターで奪うという、国内の対戦ではなかなか見ることの出来ない試合展開に、かなり得をした気持ちになった。また、オーシャンズの粘り強さにも正直驚きが隠せなかった。
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これから始まるFリーグ、まだ見ぬチームもあるわけだが、今年に関してはこのチームの優勝は鉄板と言えるだろう。この引き分けは想像以上の意味を持った。

名古屋オーシャンズ 4-4 A.S.Dローマ

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