1月6日(日)、エコパアリーナで行われた東海2部最終戦、1敗同士の対戦が、そのまま優勝決定戦となった
XEBRA SHIZUOKA(静岡)と蹴球小僧/ONZE(愛知)の対戦は、XEBRAが6-3と蹴球小僧を下し、1部リーグに先駆けて、2部リーグの優勝を決めた。
両チームとも来期は1部リーグに昇格が決定している。
XEBRA SHIZUOKA(1位) vs 蹴球小僧/ONZE(2位)
共に来期の1部リーグ昇格は決めているものの、この日の対戦に優勝がかかる直接対決となった。
1敗同士での優勝決定戦となったわけだが、前期の対戦では蹴球小僧が勝利。
その後、蹴球小僧はFalco戦を落として1敗となると、得失点差での2位となる。
逆に蹴球小僧戦の1敗をキープしてここまで勝ち星を伸ばして来たXEBRAは現在1位。
東海リーグには珍しく鳴り物での応援が付き、前期での借りを返しての優勝と行きたいXEBRAと、前期に続き連勝で逆転優勝と行きたい蹴球小僧は、双方共に序盤から猛攻を仕掛ける。
開始30秒、蹴球小僧は13番田中のCKを4番三木がゴール前で合わせるが、枠を右に外れる。
すかさずXEBRAは10番渡井が左サイドからカットインを見せシュートを放つと、これで得たCKを8番小池がシュートを放つが、これはふかして終わる。
1分30秒、XEBRAは相手陣内で厳しいプレスをかけると、ボールを奪った14番前島が中へ切り込みシュートまで持って行くが、これもふかす。
前から厳しくプレスを掛けるXEBRAに対し、蹴球小僧は自陣でのキックインが弱く、度々インターセプトを狙われる。味方キックインを狙われ、そのままクリアというシーンが何度も目立つ。
5分、白熱したゲームではあるが、この辺りからスタンドから時折野次が飛ぶのを耳にする。
正直な感想としては、相手選手をののしるものもあり、あまり気分の良いものでは無かった。
ゲームの方は、XEBRAが素早いプレスと、6番安藤らのスピードに乗った攻撃で蹴球小僧ゴールに襲いかかる。
XEBRAに勢いが傾き始めた前半6分、XEBRA GK中森が左サイドの18番松浦にスローすると、松浦は外側から左足でゴール前にパスを送る。
右サイドからゴール前に飛び込んだ25番山村が綺麗に合わせ、XEBRA1-0と先制
勝たなければ優勝がない蹴球小僧は、すぐさま18番松尾がミドルを放つが、これは惜しくもGK正面。
玉際の激しい展開が続き、お互いファールがかさむ試合となる。
7分、ロングスローに対し競りに行った小池(XEBRA)がファールと取られ、これで累積が5つとなる。
10分、14番前島(XEBRA)のプッシングが取られると、第2PKが宣告される。
これを蹴球小僧4番三木が外す。
蹴球小僧は惜しい同点のチャンスを逃してしまう。
11分、10番宮本(蹴球小僧)が左サイドからカットインし放ったシュートは惜しくもクロスバーに阻まれる。
12分、蹴球小僧は、10番宮本、9番伊藤と連続してファールを犯し、今度はXEBRAに第2PKが与えられる。
XEBRAは8番小池がこれをきっちり決めると、リードを2点に拡げる。
13分、ちょっと判りにくいジャッジにより更にファールが取られると、またもやXEBRAに第2PK。
XEBRAは8番小池がキッカーを務めるも、今度は蹴球小僧GKの高木が若干ボールに触れてコースを変えると、ポストに当たって跳ね返る。更に18番松浦(XEBRA)が詰めるも、これも運悪くポストに阻まれる。
蹴球小僧は絶体絶命のピンチを逃れることに成功。
蹴球小僧は14分にタイムアウトを取ると、15分小池(XEBRA)のプッシングでのファールで得た第2PKを18番松尾が決め1-2と1点差に追い上げる。
XEBRAは18分にタイムアウト。
2-1とXEBRAリードで迎えた後半、蹴球小僧側ゴール前で選手がもつれて密集となり、倒れたGK高木(蹴球小僧)は選手が邪魔で起きることが出来ない。その間にきっちりゴール前を詰めたXEBRAがゴールを奪い、再度リードを2点へと戻す。
3-1とXEBRAリード。
3分、左サイドから中へ切れ込んだ9番伊藤を14番前島(XEBRA)がたまらず倒してイエローカード。
やや遠目ではあったが、13番田中(蹴球小僧)が直接叩き込むと、蹴球小僧も再度1点差に詰め寄る。
5分、蹴球小僧のカウンターが決まりゴール前で3-2と数的有利での攻撃となるが、小池(XEBRA)らの巧いディフェンスでXEBRAはこのピンチを見事に凌ぐ。
すると1分後、左サイドでパスを受けたXEBRA18番松浦が、素早くファルカンフェイントで相手をかわすと中へカットインし、12M程度のミドルを叩き込み、XEBRAは4-2とリードを拡げる。
6分、FKを決めた田中(蹴球小僧)が、追い上げを狙いさらにハーフ付近からロングを狙うが、GK中森(XEBRA)が触れてコースを変えるとポストに阻まれる。
13分、蹴球小僧はパワープレーを選択
14分、一瞬の隙を突き田中(蹴球小僧)がドリブルで駆け上がると、GKの股を抜き3-4と1点差に追い上げる。
なかなか蹴球小僧も離されない。
しかし15分、パワープレーのGKが変わるタイミングを狙い、XEBRA GK中森にロングパントを決めるとXEBRAは5-3とまたもや2点差へとリードを拡げる。
17分、追い打ちを掛けるようにXEBRAは前からのプレスを強めると、蹴球小僧の息の根を止めに入るが、勢いあまってファールを犯すと、第2PKが蹴球小僧に与えられる。
一旦は止めるも、不正でやり直し。
ここで執拗にアピールを繰り返すXEBRAは「止めた後に動いたから」?と審判に数名が詰め寄る。
それでもやはり判定は覆らず、再度第2PKのやり直し。
2度目の第2PKのチャンスも蹴球小僧は左に外す。
気になったのは、XEBRAの選手がPKを蹴る瞬間に「わぁーーー!!」と叫んで邪魔をしようとした事。
何もお咎めは無かったが、正直見ていて見苦しいと感じた。
試合の方は、残り1分に更に追加点を加えたXEBRAが6-3と蹴球小僧を下し、2部優勝が決定した。
【総評】
両チームともに、非常にレベルは高いと感じた。来期1部でも充分戦って行ける事だろう。来期の戦いが非常に楽しみだ。
言うまでもなく実力は折り紙付きだ。
それは紛れもない事実である。
だからこそ気になってしまう点が目につくのも事実だろう。
まず、余計とも取れるアピールが非常に多い。
残念ながらプレイ以外で、見ていてちょっとダレる感じがしてしまう。
アピールも確かに重要ではあるだろうが、折角の好ゲームがこうも中断してしまうと、プレイよりもそちらの方に目がいってしまう観客も多いと感じる。
お互い技術の高いチームの対戦で、良い内容を見せることの出来る試合なだけに、余計なものが多く目につくと、少々もったいない感じがする。
ファールの判断などに対してのクレームとも取れるアピールは、あまり1部の試合などでは見られることがなく、客席からも「ちょっと見ていて見苦しい」という声が聞かれた事も事実である。
1部の試合では、例え不快な判定や不満な判定でも、すぐさま「切り替えろ!」という声が味方から掛かり、アピールよりも先にプレイを選択する事が非常に多い。
いずれの点でも、この試合は見ていてちょっとサッカー的な感じがした。
4秒ルールという、フットサルの『スピード感を活かす』為の最高のルールがあるにも関わらず、ファールに対して、殆どをホイッスルで止めてリスタートまでの時間を、あえて作ってしまうため、選手もそれに甘え、必要以上にアピールに時間を使う。
その悪循環が見ていてリズム感のない試合進行を感じさせてしまうのかも知れない。
4秒ルールが、フットサルというスポーツの特徴である、スピード感を出すための「遅延を防止するための」ルールである以上、選手がクイックで蹴ろうとしているのであれば、むやみに止めず素早いリスタートを促すのも必要ではないかと感じた。
最近はファールの笛の後が、かなりサッカー的で、「一度止め」、「5M離し」、「笛を吹く」。という、半ば慣習的にも見え、選手自らが5M下がらなくても、笛がなってから下げられれば良い、という感じが見える事でスピード感が消されていることに少々危惧する。
また、この日は、異なる試合で第2PKのやり直しを2度見た。
この試合ではひたすら審判にアピールして食い下がっていたのに対し、1部のM.O.T.G対田原FC戦では、判定をすんなりと受け入れ、直ぐに次のPKへと準備を始めた。
外から見ていれば、正当なアピールなのか、アピールのためのアピールなのか、はたまたシュミレーションに近いアピールなのかはある程度見えてしまう事だろう。
あまり良い傾向ではないだろうと感じる。
来期1部で戦うにあたり、その辺りも切り替えて望んで欲しいと願う。
1部と2部の間には、まだまだ数多くの境界線が引かれているのかもしれない。
単純に、折角レベルの高い技術や戦術を見せることの出来るチームなだけに、余計な所はあまり見えない方が良い。
簡単にまとまろうとしない、色々な事に向かっていく真っ直ぐな『若さ』なら大歓迎だ。
但しそれが未熟な『青さ』ではない事を祈る。
来期1部での戦いを楽しみだ。まだ秘めているだろう、その多くのポテンシャルを見てみたい。
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