前日の初戦は、スコアは別として内容的には不満の残るものであっただけに、ここはスカッとした快勝を収めてもらいたい名古屋オーシャンズ(以下名古屋)の予選ラウンド第2戦。
対戦相手は全日本大学フットサル大会を優勝した流通経済大学サッカー部(以下流経大)。ハイライトは前半に集約された。

試合開始35秒、会場に衝撃が走る。 自陣でドリブルをしかけた森岡のボールをカットするした流経大の宮城がそのまま持ち込んでゴールを奪う。見守る観客も呆気にとられた電光石火の早業だった。
「ボールを扱う技術であったり前に出るスピードだったり、そういうのはすごい高いレベルにある」(山蔦)
「思った以上に動きも多くて速くて、あと対人が強かった」(小山) と語るように、臆することなく向かってくる若者たちにやや困惑ぎみにプレーをする名古屋。いわゆるフットサル的でない動きに感化されてしまったかのように、序盤の攻撃は個人技による突破が目についた。
前半3分、ボラがシザースを織り交ぜたドリブルで中央に進入していくがフィニッシュは吹かしてしまう。つづけて5分、今度は右サイドをドリブルで持ち込んだボラのセンタリングを鈴木があわせるが、素早い止せにあいブロックされる。
流経大は奪ったボールを一気に敵陣に放り込むか単独でしかけるカウンターでチャンスを伺う。そんな攻撃にうまく対処しきれず、完山、上澤がイエローをもらうなど度々ファールを犯してしまう。
そうした中でも前田を起点にチャンスを生み出し、8分に小山、9分に前田の得点で逆転する。
このまま名古屋が突き放すかと思われた11分、鈴木がワンツーで飛び込んできた相手に当たってしまい一発レッドの退場。同時に第2PKも与えてしまい途端に窮地に追い込まれる。
まさかの展開に固唾を呑んで見守るが、この日先発したGKマルコスがこれを防ぐと、その後の数的不利も何とか凌ぎきる。
それからは名古屋の怒濤の攻撃が始まり前半終了時で5点差まで広げて試合を決定づけ、後半はパワープレーのテストを行う余裕をみせ9-2で圧勝した。

序盤だけとはいえ、やきもきさせた展開には、
「早い時間に先制されたことに特に焦りってことはなかったんですけど、やっぱり入り方がちょっと悪かったので、動揺とはそういうのではなくチームとして引き締めなければだめだなという部分はあったと思います。 相手があまりフットサルをしてこないということで、普段と違う形に戸惑った部分はあったと思います。」(山蔦)
「勝ちが拾えたことはすごい良かったことなんですけど、今までちょっとチームの調子が悪くて、点差だけみたらある程度離れているかもしれないけど、そこまで立ち直っているという感じじゃないんで、しっかりこの予選をとおしてチームを立て直していけたらと思っています。」(小山)
と口々から前日と同じく反省の弁がつづいた。
5-0、9-2というスコアで連勝しているのにこうしたコメントを強いられるのは少々気の毒な気もしてくるが、そこはチャンピオンチームが故の宿命であるから仕方ない。 だから次こそは、晴れやかな言葉が並ぶインタビューができるような内容も満足できる勝利を収めて、決勝トーナメントにつなげてもらいたい。
