
ジュビロ磐田の第2戦となった、D.C旭川戦は相手に開始数十秒、佐野のファーストタッチから始まるドリブルシュートでの先制ゴールで幕を上げた。
ジュビロ→旭川→ジュビロ→旭川→ジュビロ→旭川旭川→ジュビロ→旭川→ジュビロ→旭川旭川と、最終的に両チームのゴレイロが退場になり、壮絶なシーソーゲームとなったこの試合だが、結果的に旭川に軍配が挙がった。
試合を振り返る前に、選手のコメントをまず掲載します。
[背番号7 山崎敦史]
「立ち上がりは結構上手く言ったが、攻守の切り替えという部分で遅くシーソーゲームになってしまった。
向こうのパス回しも巧かったので、ワンサイドでしっかり切って、外に外にという感じで守備はやったが、途中でパワープレーになり、落ち着いて回せば良いところを攻め焦った部分もあり、そこから少しおかしくなった気がする。
明日のベルマーレ戦では、失うモノは何もないんで、善戦したいと思います。」
[背番号11 千葉武]
「残念ながら、うちのパワープレー対応が相変わらず下手だった。
基本的にうちは引いた段階からの速さというのが売りになっている。それに敦司(No.10)が来た事で戦術が加わったので、それが随所随所に出せれば良かったが・・
全日本では、相手の方が格上というのは判っていたので、引いた中からどれだけ相手の裏をスペースを突いていけるかと言うのが課題だったが、相手に押し込まれてしまい、シュート打っても中々入らないという状況になってしまった。
相手に回されている中でリズムが崩れてしまった。
プレッシャーという面では、実は昨日のJOYではあまりなく、うちらのリーグはこれで良いのかな?という感じだった。普段の県リーグでは、相手がハイプレッシャーで来ると言うことがめったにないので、今回の旭川みたいな、こういうハイプレスに慣れていない。
練習では回避の練習もやりはしたが、ここまでくると、やはり一対一の個の能力や、判断と対応の速さが違った。ここに来てその経験の違いが出てしまったなという気はする。
明日はチーム全員で戦いたいという気持ち。自身もこの大会に4度出ているが、怪我で満足に出来なかった事もあった。これは滅多に出られる大会では無いことが判っている分、チーム全員で気持ちを込めて戦いたい。
フットサルをやっている人でも、これは出たいと言うだけでは出られない大会。
折角こんな場に来られたんだから、悔いが残らないよう、1人1人が何かを感じたいと思う。
出られる人も出られない人も、何かを感じてそれをバネにこれからの糧にしたいと思う。」
[背番号17 河合高宏]
「勝ちきれないところが・・悔しいですね。
自分達のリズムでやれる時間帯とか勢いのある時にと思うんですけど、取った直後に取られるというのがあまりにも多かった。
ああいう場面で2点差、3点差と拡げられればまた違った流れになると思うが、その辺がこれからの課題かと思う。
守備の部分とかが大きい。 攻撃は敦司頼みという面が大きい中で、そこにいかに他の選手が絡めるかというのが今年の課題だったし、逆に今年はそれしか無いかなという中でやって来た。
守ってカウンターというのも意識していたが、パワープレーを含めて守りきれなかった。
チームで守るという面で、意思統一が出来ていなかったかも知れない。
ボール廻しやセットプレーも練習したことが少しは出たが、結果につながらなかったのが残念。
ジュビロの今まで取り組んで来た所と、新しい所、上を目指した戦い方とかが積み上がればまだまだ面白くなると思う。それは決して 今までのジュビロの良い面を変えると言うことではなく、チーム全体で今足りない、守備とか全体のバランスを取り組んで行ければと思う。
気持ち的に、明日にしっかり切り替えてもう一試合大事に戦いたい。
また、一時代、(田原FCで)それぞれ同じ目標に向かってやって来た仲間(マルシオ(バサジィ)、川原(浦安)、松本(プライア)などが、こうしてPUMA CUPという全国でまた顔を見せられるのは、感慨深い気持ちにもなった。
[背番号10 佐野敦司]
「(2試合連続で取れそうな試合で勝ちきれなかった点について)やっぱり勝負なんで、勝たなきゃ不味いですね。個で勝つというのをチームでは出しているが、それだけで通用するかといえば、自身それだけでは足りないとは思っていた。
それがあからさまに失点に繋がってしまった。
(相手のGKが退場になり、早めにパワープレーを受けた事に対し)どちらにせよパワープレーはどこかで来ると思っていた。ただ、あの退場で早くなったかなというのは痛かった。
もう1人キーパーがいると思ったが、いきなりパワープレーになってしまった。
あれでつまらない試合になってしまったと思う。取って取られてというシーソーゲームになってしまったので、観ているには面白いかも知れないが、やっている僕らにはあんまり面白くない。
個人的にはああいうゲームは好きじゃないですね。
うーん、でも、観てる人は出来れば楽しませたいかな?
僕はストリートサッカーが好きなんで、ずーっとずーっとそういうイメージで試合をやりたいんだけど、今回ドリブルとかも出来るには出来たけど、100パーセントかというとちょっと。
やっぱりこういう大会なので仕方ないんですけどね。
チームがこういうプレイをしていい(ディフェンスにリスクが生じる)と言うのは、それだけみんなにディフェンス面で助けて貰っているから、その分点を取って恩返しをしたいというか、返したかった。
単にドリブルの巧い選手というのは数多くいると思うが、それだけで良い選手かというとそうではないと思っている。それなら、じゃあ何がチーム的にも自分的にも良いかと考えた時に、シュートまで持って行けるドリブルというのが、チームも認めてくれるし、自分でも納得できるから、それは意識している。
僕は失点にも絡んでるんですよね。その分点を取らなきゃなという気がする。
今日しっかりリフレッシュして、難しいが明日のモチベーションを上げて行きたい。」
佐野選手はこの後、リフレッシュしに家族と海へ向かった。
今のフットサルでは敬遠されがちであるが、それだけに強いこだわりの中で、ドリブルというプレーに自らのリスクも理解し、それを遙かに超えるほどの責任を背負ってプレーする、希有な選手だと思う。
ジュビロの他の選手も、完全にそれを理解している。誰もが人一倍、難しい局面でのディフェンスを受け持ち、佐野のドリブルを活かしてやろうとする。「個人はチームのために、チームは個人のために」という、
まさにAll for one,One for allを地でいくチームだ。
明日のベルマーレ戦は『J』という看板だけでなく、別の意味でも面白い局面が観られることを楽しみにしたいと思う。
決勝ラウンドへの可能性はほとんど無くなっってしまったが、それでもこの場に何かを残して帰って欲しいと期待せずにはいられない。
佐野、2試合で5得点、そのほとんどを自身のドリブル突破から決めている。